月曜日, 12月 23, 2024

スポーツビジネス

Jリーグクラブの企業価値分析論

ファジアーノ岡山の創設者、木村正明氏は、Jリーグクラブの企業価値評価に関して、欧州のプロフットボールクラブの企業価値評価モデルを適用し、Jリーグクラブの企業価値を以下のように推定しました 。 欧州と日本のクラブ企業価値算出法の違いを明確にしました。日本では株式額面と純資産による評価が中心である一方、欧米では売上高の乗数をベースに評価されていることがわかりました。 重回帰分析を通じて、欧州クラブの企業価値評価算定式を用いたところ、売上高だけでなく、SNSのフォロワー数や所属選手の市場価値が大きな影響を与えていることが判明しました。 導出した算定式をJリーグ全クラブに適用したところ、過去の実際の取引価格を上回る企業価値が得られました。 木村氏は、この研究がJリーグクラブの合理的な価値算定の基準となり、クラブの成長と投資を促進する可能性があると指摘しています。また、従来のJリーグクラブのM&Aにおける売買価格が安すぎるという問題点も指摘しており、クラブの真の価値を反映させる必要性を強調しています。 この研究は、日本のプロスポーツクラブの価値評価に新たな視点をもたらし、今後の投資や成長戦略に大きな影響を与える可能性があります。 Citations: https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/report/page_00343.html https://note.com/shinnosuke47/n/naf164cf14bbd https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%AD%A3%E6%98%8E https://note.com/nakaharariku/n/n4af82e5602f6 https://toyokeizai.net/articles/-/831452?display=b https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/research/people/staff-kimura_masaaki.html https://univ-journal.jp/248743/ https://aboutj.jleague.jp/corporate/assets/pdf/club_guide/jclub_guide-2024.pdf https://www.weblio.jp/content/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%AD%A3%E6%98%8E https://www.sportmediarights.tokyo/posts/55603015 https://www.youtube.com/watch?v=CEPzFe5bY7A https://www.youtube.com/watch?v=qfSzJQS7cB0

多機能型スタジアムの未来

2022年6月25日(土)にミクニワールドスタジアム北九州にて、リポビタンⅮチャレンジカップ2022 ラグビー日本代表とウルグアイ代表の試合が開催されました。 そして、翌日6月26日(日)J3ギラバンツ北九州のリーグ戦が開催されました。 土曜日にラグビー代表戦、そして日曜日にJリーグ開催というスタジアム運営から、芝生管理をはじめ、日進月歩での専門的な技術革新が起こっていると感じます。 https://twitter.com/JRFUMedia/status/1540894741705146368?s=20&t=PVKXcJOWfZBVEwZwiClpdQ https://twitter.com/kamatama_kouhou/status/1541064335883378689?s=20&t=eUalY_jLh-LKM3XL9-m5Ew 世界のスタジアム事例 そして、世界を見渡せば、レアルマドリード のホームスタジアム サンチャコベルナベウが大改築されるというニュースも。 サッカーのみならず、アメフト、テニスなど多競技が利用されるようです。 https://twitter.com/yoshizawabrasil/status/1565281366802964480?s=20&t=eUalY_jLh-LKM3XL9-m5Ew 商業施設との一体化 そして、シンガポールのプロサッカークラブ、タンピネス・ローバーズFCのホームスタジアムはOur Tampines Hubという商業施設一体型の複合スタジアム。 このような商業施設との一体化も、世界では当然の如くアイデアが具現化されています。 https://twitter.com/bee_yaah/status/1408458111388553216?s=21&t=_RiZpxHv3Drdb9-N0sLr3A 公共資産の有効活用について 日本におけるスタジアムの多くは自治体が保有する公共資産であることが多く、このような「箱物」である公共資産の有効活用は、自治体経営においても非常に高度な手腕が求められる分野です。 スポーツビジネス×多競技化(一つの競技のみを使用するのではなく、稼働率を上げて投資回収のスピード化と、まちづくりの核として、効果的な利用促進)としての視点だけではなく、様々な市場を融合させた複合型かつ多機能型、多種類のサービスを提供するスタジアムこそが、公民連携のシナジーを生む一つの答えなのではないでしょうか。 今後も世界的な多機能型サッカースタジアムの進歩に注目していきたいと思います。
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地域サッカーから学ぶスポーツビジネスのポテンシャル 〜ホームタウン・ホームスタジアムとの共存共栄〜

6/18(土)・6/19(日)の二日間で、J1・J2・J3・JFLのサッカーリーグで合計37ゲーム開催されました。 その中でも一際異彩を放ったのが、JFL所属のFC大阪vs鈴鹿ポイントゲッターズの一戦。 23年ぶりの花園ラグビー場でのサッカーゲーム開催。 観客数は異例の12,152人(JFL歴代4位となる集客数)で、以下のJ1リーグ集客数と比較してもトップクラスの集客力であったことが分かります。 観客数は異例の12,000人超え 6/19(JFL)大阪・鈴鹿 12,152人 6/18(J1)柏・神戸 12,667人鹿島・京都 12,179人湘南・東京 10,733人清水・福岡 10,920人磐田・鳥栖 8,163人広島・C大阪 9,311人浦和・名古屋 28,699人G大阪・横浜 19,039人川崎・札幌 18,960人 6/18(J2)新潟・秋田 13.922人 劇的なゴールで歓喜の瞬間! https://twitter.com/kanto_tokyo_js/status/1538423414087528449?s=21&t=xU44w7Goh1-WdcBwAVMwvw 試合開始3時間前から多数のブースがスタジアム外に出展され、ステージでは、元サッカー日本代表の北澤豪さん、元ラグビー日本代表の大西将太郎さん、東大阪市出身のタレント・未知やすえさん、花園近鉄ライナーズ、06BULLS、地域のキャラクターらが登場。 スタジアム内でも試合開始前、元サッカー日本代表の久保竜彦さん、本田泰人さんも参加したエキシビジョンマッチが行われ、元ラグビー日本代表の大畑大介さんや吉村洋文大阪府知事、野田義和東大阪市長らもセレモニーに参加しました。 鈴鹿ポイントゲッターズの三浦選手(キングカズ)は試合への出場はなかったものの会場で姿を見せ、ファン・観客の歓声に応え、試合を盛り上げていました。 https://twitter.com/hockey_kajima/status/1538360428387897345?s=21&t=xU44w7Goh1-WdcBwAVMwvw https://twitter.com/mah3614/status/1538385444416524288?s=21&t=xU44w7Goh1-WdcBwAVMwvw 今回の集客力の秘訣について、FC大阪ファウンダーの吉澤氏へ質問させて頂いたところ、以下のようなコメントを頂くことが出来ました。 今回のJ1クラスの観客数1.2万人超えという実績に関して、マーケティングの観点から事前に重要視していたKPIなどはございますでしょうか? 吉澤氏 ----- クラブ×ファン・サポーター×スポンサー×サッカー業界団体×経済界×教育×地域×国、広域・基礎自治体など、クラブが様々なステークホルダーに存在意義を示すために「FC大阪×○○」をそれぞれと協業してきました。FC大阪と繋がるステークスホルダーの数や協議の深さなどは重要視しておりました。 また、ハーバード大学のレベッカ・ヘンダーソン教授がここ数年で語られているように、社会との繋がりを意識した「パーパス(存在意義)戦略」というものに我々も組織として取り組めているという実感があります。 つまり、FC大阪というクラブ組織としての志や夢や信念というものを、様々なステークスホルダーの方々と共有しながら、これまで積み重ねてきた結果が12,000人超えという結果に現れたのだと思っています。 FC大阪はこれからも我々の存在意義と向き合い続けていきます。 チームは6/19終了時点でJ3昇格圏の3位以内をキープ。 このまま順調にリーグを戦っていくことができれば・・・ 東大阪からJリーグクラブ誕生。 大阪から3番目のJリーグクラブ誕生。 大阪から27年ぶりのJリーグクラブ誕生。 関西から25年ぶりのJリーグクラブ誕生。 そのような瞬間に出会えるのかもしれません。

チェルシー買収 決着へ 買収額は約4,000億円

チェルシーJapan(https://twitter.com/chelseajapan_)は公式に買収の合意を発表。 ベーリー陣営の買収金額は25億ポンド(約4,000億円)新オーナーは17.5億ポンドをクラブに投資スタジアムやアカデミーへ投資売却は5月下旬に完了予定 https://twitter.com/chelseajapan_/status/1522744386827657216?s=21&t=3oGaL8rpqiVtfOYUC2yeqw

プレミアリーグ の経済効果

(直接的税効果)リーグと各クラブによる英国への貢献の約半分が税金で、43億1100万ユーロ(約5645億5400万円)だった。 これはリーグの売上、収益のみによる税効果。経済波及効果含む間接的効果を考えると、とても大きなビジネスモデルといえる。 https://www.facebook.com/100002571677452/posts/5041778079251198/?d=n

ナイキが仕掛けるNFTスニーカーの未来

2021年12月にNFTスニーカーへの投資として「RTFKT」を買収したナイキが、NFTスニーカー「Cryptokicks」を販売へ。 巷のスニーカーファンの方々からも、「現物スニーカー」のメリットとデメリットを語りながら、「NFTスニーカー」の可能性を語っています。 現物スニーカーのメリットは誰も理解できていると思いますが、コアなコレクターの方々からすれば以下のようなデメリットも存在しているということです。 現物スニーカーのデメリット コレクターにおいては、スニーカーが増えてくると保管場所の問題が起こる。実際はそんなに履くこともないが、現在スニーカーは劣化もしてしまう NFTスニーカーの市場がどこまで発展していくかは投資家の方々も注視している最中だと思いますが、メタバース市場の拡大とともに何かしらの化学変化が起こるかどうか今後も要注目です。 https://twitter.com/coinspace_/status/1517675139801837568?s=21&t=ZdSi26xXRNwai2xipFMLaA https://twitter.com/yob_eth/status/1517671392770023424

チェルシー買収を目指す共同事業体の行方

F1ドライバーのルイス・ハミルトンが、チェルシーFCの買収に向けた投資参加を表明した。 2003年以降、チェルシーFCはロマン・アブラモビッチがオーナーを務めてきたが、ロシアのウクライナ侵攻によりアブラモビッチは経済制裁の対象となり、クラブ運営の資格も剥奪され、新オーナーへクラブを25億ポンド(約4184億円)で譲り渡すこととなった。  クラブの新オーナー候補は複数存在し、ハミルトンはテニス界のスーパースターであるセリーナ・ウイリアムズと共に、リバプールとブリティッシュ・エアウェイで会長経験のあるイギリス人の実業家マーティン・ブロートンが進めるコンソーシアムに参加。各々約1000万ポンド(約16億5000万円)を投資する意向と明かした。 チェルシーは12月に、2021年6月期で1億4560万ポンド(約240億円)の損失を発表していたが、クラブの損失を食い止めるためのビジネスプランも既に準備されている様子。

2期連続赤字のJ2ロアッソ熊本 財務強化へ1億円増資へ

サッカーJ2のロアッソ熊本の運営母体アスリートクラブ熊本は19日、定時株主総会を開き、2021シーズン(21年2月~22年1月)の決算を承認した。詳細は以下の通り。 純損失 3701万円(2期連続の赤字、赤字幅は215万円拡大) 収益 5億4983万円 (前期比6%増で3期ぶりの増収) → 選手の移籍金やその他収入で3075万円増 → 物販収入は4404万円で19%増 → 入場料収入は8%増の5239万円(入場者数は前シーズンの約2倍の平均3342人) → 広告協賛収入は176万円減の3億1875万円(スポンサーは21社増) → コロナ助成金など営業外収益が3054万円の減収 費用 5億8669万円(488万円増) → 事務所の賃貸費が発生し販売費・一般管理費が1963万円増 財務基盤強化のため1億円の増資を決議 ※増資は県内外から募る考えで、200株(一口50万円)を新規発行する。