木曜日, 9月 4, 2025

本日上場したアクセルスペースホールディングス(402A)はどんな会社?


• 上場市場:東京証券取引所グロース市場
• 上場日:2025年 8月 13日(水)
• IPO価格情報:
• 想定発行価格:345 円
• 仮条件:345~375 円
• 公募(IPO)価格:375 円
• 初値:751 円(公募価格比 +100.27%)

初値は公募価格の2倍近くという、非常に好調なスタートとなりました。

企業の特徴・事業内容

アクセルスペースホールディングスは、2008年創業の株式会社アクセルスペースを純粋持株会社化した組織です。以下の2つの主要事業を展開しています:


1. AxelLiner事業
• 小型衛星の設計・製造・打ち上げ・運用をワンストップで支援。許認可取得や打ち上げ機の手配など、非技術面も含めた包括的プロジェクト対応を実施 。


2. AxelGlobe事業
• 自社で保有・運用する光学地球観測衛星コンステレーションによる画像データの販売および加工・分析を通じた情報提供。農業、土地管理、環境、金融、報道などにも応用展開 。

加えて、同社はこれまでに11機の小型衛星を開発・打ち上げ・運用する実績を持ち、低価格かつ短納期での衛星対応を強みにしています 。

競争力と成長期待


• 技術力とビジョン:「宇宙を普通の場所に」というビジョンのもと、小型衛星技術を核に事業を展開。日本橋オフィスにはクリーンルームがあり、衛星の設計・製造を内製しているなど、技術的な基盤も強固です 。
• 業績と成長戦略:
• 過去の資金調達ではシリーズA~Dまで実施し、IPO前までに約62億円を調達、プレIPO時点の時価総額は約277億円 。
• 一方で、直近決算では大幅な赤字となっており(例:2024年5月期 経常利益 −2,510百万円など)、上場後3年以内の黒字化を目指すという戦略的な目標が示唆されています 。
• IPOにおける市場評価:
• 「A」評価(初値1.5~1.7倍の予想)が提示されるなど高い注目度。売上成長率は約60.7%という高水準ですが、経常利益率がマイナス118.9%と赤字幅が大きい点、VC保有比率が高い点は注意材料として挙げられています 。

今後の展開における注目ポイント


• 衛星打ち上げの成果と収益化
- 今後予定される次世代地球観測衛星「GRUS-3」7機打ち上げや、衛星活用によるデータ販売の成果が成長の鍵となります 。
• 資本構成とVCの動向
- ロックアップ規定やVC保有比率の動きが上場後の株価に影響する可能性があります 。

まとめ表

項目 内容
上場日 2025年8月13日
上場市場 東証グロース
公募価格 375円
初値 751円(+100%超)
主要事業 AxelLiner(小型衛星の設計・製造・運用)、AxelGlobe(衛星画像サービス)
技術的強み クリーンルーム内製、11機の衛星開発実績
成長戦略 高売上成長率、GRUS-3衛星打ち上げ、3年以内の黒字化
注意点 赤字継続、VC保有比率高、流動性の懸念

Investor Press
Investor Press
ESG投資、スタートアップ、IPO、ファンド、官民連携 等々 専門メディア

Latest Posts