Jリーグクラブの企業価値分析論
ファジアーノ岡山の創設者、木村正明氏は、Jリーグクラブの企業価値評価に関して、欧州のプロフットボールクラブの企業価値評価モデルを適用し、Jリーグクラブの企業価値を以下のように推定しました 。
欧州と日本のクラブ企業価値算出法の違いを明確にしました。日本では株式額面と純資産による評価が中心である一方、欧米では売上高の乗数をベースに評価されていることがわかりました。
重回帰分析を通じて、欧州クラブの企業価値評価算定式を用いたところ、売上高だけでなく、SNSのフォロワー数や所属選手の市場価値が大きな影響を与えていることが判明しました。
導出した算定式をJリーグ全クラブに適用したところ、過去の実際の取引価格を上回る企業価値が得られました。
木村氏は、この研究がJリーグクラブの合理的な価値算定の基準となり、クラブの成長と投資を促進する可能性があると指摘しています。また、従来のJリーグクラブのM&Aにおける売買価格が安すぎるという問題点も指摘しており、クラブの真の価値を反映させる必要性を強調しています。
この研究は、日本のプロスポーツクラブの価値評価に新たな視点をもたらし、今後の投資や成長戦略に大きな影響を与える可能性があります。
Citations: https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/report/page_00343.html https://note.com/shinnosuke47/n/naf164cf14bbd https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%AD%A3%E6%98%8E https://note.com/nakaharariku/n/n4af82e5602f6 https://toyokeizai.net/articles/-/831452?display=b https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/research/people/staff-kimura_masaaki.html https://univ-journal.jp/248743/ https://aboutj.jleague.jp/corporate/assets/pdf/club_guide/jclub_guide-2024.pdf https://www.weblio.jp/content/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%AD%A3%E6%98%8E https://www.sportmediarights.tokyo/posts/55603015 https://www.youtube.com/watch?v=CEPzFe5bY7A
https://www.youtube.com/watch?v=qfSzJQS7cB0
ウォーレン・バフェットの言葉
ウォーレン・バフェット
バークシャー・ハサウェイ会長 アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家、慈善家である。 世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受章している。卓越した投資手法から「オマハの賢人」と称される人物である。
「第1ルール、損しないこと。第2ルール、第1ルールを忘れるな」
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」
“将来の生産性ではなく将来の価格変動を当てにしているとしたら、
それは投機というものだ”
“我々が歴史から学ぶべきなのは、
人々が歴史から学ばないという事実だ”
“買うのは企業、株ではない”
“他人が貪欲になっているときは恐る恐る。
周りが怖がっているときは貪欲に”
“喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、
たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない”
“ 幸運な1%として生まれた人間は、
残りの99%の人間のことを考える義務がある”
“投資は力仕事ではない。
人一倍、読み、考えなくてはいけない”
“大事なのは、自分が好きなことを飛びきり上手にやること。
お金は副産物にすぎない”
1. 「我々は、マクロ経済のイベントに対する懸念がピークに達したときに、最高の買い物をするものだ。恐怖は、流行に流される人にとっては敵だが、ファンダメンタリストにとっては友である」(1994年)
2.「この2年間の混乱の中で、我々は多くの資金を投入してきた。投資家にとって理想的な時期だった。恐怖の風潮は投資家の最良の友だ。解説者が明るい話をするときだけに投資する人は、意味のない安心のために大きな代償を払うことになるだろう」(2009年)
3.「このような恐ろしい時期には2つのことを忘れてはならない。第1に、広く行き渡った恐怖は投資家の友である。掘り出し物が見つかるからだ。第2に、個人的な恐怖はあなたの敵であり、それは杞憂に終わるだろう。不必要な高いコストをかけずに、大規模で財政基盤が堅実なアメリカ企業の株式を長期にわたって保有する投資家は、ほぼ間違いなくうまくいくだろう」(2016年)
4.「『フラッシュ・クラッシュ(瞬間的な暴落)』のような市場の極端な変動が投資家に与えるダメージは、移り気で口うるさい隣人が私の農場への投資にケチをつける程度でしかない。実のところ、市場の暴落は本物の投資家にとって恩恵になることもある。ただし、価格が価値から大きく外れたときに資金が残っていることが条件だ。投資において恐怖の風潮は友であり、熱狂は敵である」(2013年)
5.「市場は概して合理的だが、時折、狂気の沙汰を起こす。そのときにチャンスをつかむには優れた知性も、経済学の学位も、アルファやベータといったウォール街の専門用語に精通する必要もない。投資家に必要なのは大衆の恐怖や熱狂を無視し、いくつかのシンプルなファンダメンタルズに集中する能力だ。また一定期間、創造性が欠けているように見えたり、さらには愚かにすら見えたとしても、それを厭わないことも重要だ」(2017年)
6.「『恐怖』に弱い人もいる。これはウイルスのようなもので、ある人には他の人よりもはるかに猛烈な勢いで襲ってくる。心理的に対処できる人もいるが、それができない人は買うタイミングと売るタイミングを間違えることがあるため、株を持つべきではない」(2020年)
7.「繰り返し流行している恐怖と貪欲という極めて感染しやすい2つの病は、投資の世界で永遠に発生し続けるだろう。これらの伝染病がいつ発生するのかは予測不可能だ。そして、それによって引き起こされる市場の異変も、その期間や程度を含めて同様に予測できない。だからこそ、いずれの病についてもその発生や消滅の予測をするつもりはない。我々の目標はもっと控えめなもので、他の人々が貪欲であるときに恐れ、他の人々が恐れているときに貪欲であろうとしているだけだ」(1986年)
https://www.youtube.com/watch?v=hHXtV5tlty4
ジョージ・ソロスの言葉
ジョージ・ソロス
ハンガリーブダペスト生まれのハンガリー系ユダヤ人の投資家、トレーダー。 天才投資家として知られ「イングランド銀行を潰した男」 の異名を取る。
・まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ。
・「市場は常に間違っている」というのは私の強い信念である
・金融市場を支配しているのは数学ではない。市場を支配しているのは人間の心理だ。
・もし投資が面白くて、楽しいのならば、おそらくお金を作り出すことは出来ない。
良い投資というのは退屈なものなのだよ。成功すれば、人は自分の考えに関心を示してくれるはず。
・私たちの現実理解がどこまで到達できるかという点に関して限界はない。私たちの社会は改善の余地が無限なのである。
・良い投資とは退屈なものだよ。
・うまく行っていない時、最初にすべきことは投資額を減らすことだ。損失を取り返そうとしてはならない。投資を再開する時は、小額ではじめるのだ。
・ここにいるオレは、落ちるとこまで落ちた。でもこれも悪い気分じゃない。ここから行く方向は、たった一つしかないのだから。
・マーケットは常に不確定で流動的な状態にあり、金は、誰にも明らかなことは割り引いて予想外なことに賭けることによって作られるのさ。
・ビジネスマンになる前は、私も人間だったんだ。
・歴史は必ずしも繰り返されるわけではないが、そこに現れるパターン等にはある種の類似点を見つけることができる。
・投資の本質は将来を予測すること。
・世界中の多くの「悪」は、実際には意図的なものではない。金融システムの多くの人は、意図せず大きな損害を与えたのだ。
・アメリカは地球上で最も強力な国だ。いかなる外敵もいかなるテロ組織も我々を倒すことはできない。だが、泥沼にはまれば我々自身で自滅させてしまうだろう。
・現実は、金融市場が自己不安定化している。時には、市場はバランスをとるのではなく不均衡化に向かう傾向がある。
・株式市場バブルは何もないところからは生まれない。現実にはしっかりとした基盤があっても、現実が誤解により歪められてしまう。
・世界経済の発展は、国際社会の発展と一致するものではない。
・世界的な危機は、世界金融システムそのものに内在する病理によって引き起こされる。
・まず投資し、そして後に調査しろ。
・あらゆる矛盾は一度極限まで行く。
・現実的に金融市場を理解することは果てしない過程である。
・三菱地所によるロックフェラー・センターの買収もあった。しかしこの時の日本は自らの限界を超えていた。
・私が確かに人より優れている点は、私が間違いを認められるところです。それが私の成功の秘密なのです。
https://www.youtube.com/watch?v=VEvnYsyC5Uk
W杯開催による株式市場等における経済効果(一部例)
サッカー日本代表による格上スペイン・ドイツの撃破など、決勝トーナメントの熱戦も佳境を迎えるW杯ですが、経済効果という観点からも注目されていることがあります。
今回ABEMAがFIFAに支払ったとされる放映権料200億円の費用対効果の行方です。
時価総額や純資産総額の増加分による投資回収として考えた場合、
放映権の獲得を発表したのが2022年3月15日で、この時の株価1378円がベンチマークとして設定できます。
つまり、この時の株価(1378円)を超え続けていけば、いずれ時価総額・純資産の増加分として、投資対効果を説明できる日が訪れます。
では、具体的にサイバーエージェントの株価がいくらに達すれば、株価から投資対効果を説明できるのか?
2022年度12月時点のサイバーエージェントの時価総額が約6500億円です。
よって、
1378円→1423円 3.3%増時価総額 は約200億円増
また、PBR(株価純資産倍率)は4.46倍なので、
1378円→1580円 14.7%増純資産総額 約200億円増
という計算が出来ますので、
今回の放映権200億円の投資対効果については、
W杯開幕後(11/20〜)から推移しているサイバーエージェントの株価推移1200〜1350円の状態が、W杯配信の経済効果により、今後1423円〜1580円のレンジへ上昇していくかどうか注目となります。
多機能型スタジアムの未来
2022年6月25日(土)にミクニワールドスタジアム北九州にて、リポビタンⅮチャレンジカップ2022 ラグビー日本代表とウルグアイ代表の試合が開催されました。
そして、翌日6月26日(日)J3ギラバンツ北九州のリーグ戦が開催されました。
土曜日にラグビー代表戦、そして日曜日にJリーグ開催というスタジアム運営から、芝生管理をはじめ、日進月歩での専門的な技術革新が起こっていると感じます。
https://twitter.com/JRFUMedia/status/1540894741705146368?s=20&t=PVKXcJOWfZBVEwZwiClpdQ
https://twitter.com/kamatama_kouhou/status/1541064335883378689?s=20&t=eUalY_jLh-LKM3XL9-m5Ew
世界のスタジアム事例
そして、世界を見渡せば、レアルマドリード のホームスタジアム サンチャコベルナベウが大改築されるというニュースも。
サッカーのみならず、アメフト、テニスなど多競技が利用されるようです。
https://twitter.com/yoshizawabrasil/status/1565281366802964480?s=20&t=eUalY_jLh-LKM3XL9-m5Ew
商業施設との一体化
そして、シンガポールのプロサッカークラブ、タンピネス・ローバーズFCのホームスタジアムはOur Tampines Hubという商業施設一体型の複合スタジアム。
このような商業施設との一体化も、世界では当然の如くアイデアが具現化されています。
https://twitter.com/bee_yaah/status/1408458111388553216?s=21&t=_RiZpxHv3Drdb9-N0sLr3A
公共資産の有効活用について
日本におけるスタジアムの多くは自治体が保有する公共資産であることが多く、このような「箱物」である公共資産の有効活用は、自治体経営においても非常に高度な手腕が求められる分野です。
スポーツビジネス×多競技化(一つの競技のみを使用するのではなく、稼働率を上げて投資回収のスピード化と、まちづくりの核として、効果的な利用促進)としての視点だけではなく、様々な市場を融合させた複合型かつ多機能型、多種類のサービスを提供するスタジアムこそが、公民連携のシナジーを生む一つの答えなのではないでしょうか。
今後も世界的な多機能型サッカースタジアムの進歩に注目していきたいと思います。
組織マネジメントとリーダーシップの本質
より大きな組織で、より高い目標を達成するために「組織マネジメント」と「リーダーシップ」が必要になります。
これらは企業経営をはじめ、行政組織やスポーツクラブ組織などにも同じことが言えます。
分かりやすく、それぞれプロサッカークラブで例えてみましょう。
リーダーシップ
リーダーシップとは、人や組織を目標に向かって動かす力のことです。
例えば、プロサッカークラブにおいて「リーグ優勝」という目標を設定し、そのためのKPIをチーム内に共有したり、メンバーをモチベートしてチームの総力を高めたりします。
マネジメント
一方で、マネジメントは、人や組織を管理する力のことです。
短期の計画(1ヶ月でスプリント量を○○km走るようにする)を立案したり、メンバーのトレーニング管理(KPIを高めるためのトレーニング)を行ったり、状況の把握や問題解決なども担います。
経営資源(ヒト・モノ・カネ)を管理した組織の全体最適化とも言えるでしょう。
優れたリーダーには、「リーダーシップ」「マネジメント」のどちらの能力も求められます。
コミュニケーション能力の重要性
また、これらの能力を分解していくと、「決断力」「責任感」「コミュニケーション能力」など、複数の要素によって成り立つことが分かります。
リーダーが責任感を持ち、覚悟を決めて決断し、組織全体に発信したとしても、目標が高ければ高いほど、必ず壁にぶつかるのがメンバー同士の「コミュニケーション」の問題です。
「リーダーが何度も伝えているけれど現場で実行されない...」
この問題は多くのリーダーが一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
そのような時に、筆者自身も過去の組織マネジメントのコミュニケーションで心掛けてきたことが以下の4つです。
① 気配り
組織を現場で動かすのは人です。人それぞれ色々な立場や感情を持ちながら現場で動いています。彼らが何を考え、何に悩み、どんな価値観を大切にしているのか、リーダーには現場の末端への気配りや配慮が必要になります。
また、この際に「空気を読む(現場に迎合する)」と「気配り(自分のスタンスは変えずに現場に配慮・傾聴)」の違いをリーダーは明確に区別しておくことも重要になります。
② 目配り
現実的に何万人〜何十万人の組織のリーダーとなれば、一人一人と細かくコミュニケーションを取ることは不可能になります。それでも、現場に足を運び、全体を自分の目でじっくり確認する「目配り」はできます。現場一人一人にも「自分は見られている」という感覚を持たせられることもリーダーに必要なコミュニケーションスキルの一つだと考えています。
③ 人任せにしない
多くのリーダーが「部下に任せること」でマネジメントを完結させてしまう場合があります。現場が上手く機能している時はそれでも良いのかもしれませんが、組織マネジメントはそんな一筋縄で上手くいくことはありません。現場が上手く機能しない時、または上手く機能しなくなる予兆が見られる時ほどリーダーが人任せにするのではなく、自ら動き、現場で気配りや目配せをしながら、"違和感"の答えを探していくことが重要になります。
④ 組織哲学を自分の言葉で語る
最も重要で効果的なコミュニケーションスキルが「組織哲学を自分の言葉で語る」にあると考えています。現場の人間もリーダーが他人の受け売りで真似して語る言葉なのか、それともリーダー自身の経験から本気で伝えている哲学なのか、本物の言葉と偽物の言葉では現場への浸透の度合いが全く変わります。逆に言えば、リーダーが本物の言葉を伝えられている時、その言葉は自然と組織の末端まで行き渡るはずです。
現場が上手く機能しない、自分の考えが伝わっていないと悩むリーダーの方々は、ぜひ「組織哲学を自分の言葉で語る」ということが出来ているのかどうか、じっくりと過去の言葉を思い返して頂ければと思います。
そして、現場のパフォーマンスに違和感を感じる時ほど、人任せにせず、気配りや目配せをしながら、自分が感じた素直な印象を自分の言葉で、組織哲学とともに全員に伝えてみましょう。
株価が右肩に上がり続ける会社の特性とは 〜 LVMH 〜
実業家の西村博之(ひろゆき)氏(45)が6/23放送のテレビ朝日「仕事とお金のマジメな話」にリモート出演し、株で稼いだ金額を「持ってるのも億以上だし、儲けた額も億以上ですね」と明かした。
その銘柄の1つはLVMH。
リーマンショックなど、様々な外部環境ストレスをものともしない右肩上がりです。
世の中には「人(所属する社員)の価値」を中心に株の価値を担保する企業も多いと思いますが、LVMHの場合はブランド商品と歴史そのものが企業価値を担保してくれている特性があるように思います。
https://twitter.com/hirox246/status/1540277311697833985?s=21&t=LQN9bPvib9-Bi3cY8e0M4A
投資家で成功している人達は、LVMHがこのようなトレンドを描くことであったり、株価の価値が下がらない本質を理解していたり、仮説を立てて保有したりします。
そして、同じ特性のある株へ追加投資したり。
読者の皆さんも、ぜひLVMHの株価トレンドの本質を分析してみて頂ければと思います。